年頭所感    会長 岡部 繁樹 

2015.1.5

年 頭 所 感

              会長  岡部 繁樹

  あけましておめでとうございます。
  年頭に当たり、今年一年が平和で穏やかな年になりますよう祈念いたします。

1.新年にあたっての思い
  昨年度は、猛烈な豪雨や土砂崩れに雪害、大型台風の襲来に御嶽山の噴火など、大規模な自然災害が相次ぎ、物的、人的に大きな被害が生じました。文明は進化しますが、自然環境は支配できません。異常が異常ではない環境に備えることが益々重要になっています。
  我々代理店としては、こうした自然災害に対し、保険という仕組みを活用してお客様に具体的なアドバイスを行い、安心を確保していただくことが何よりも肝心です。保険の普及は代理店の行動にかかっています。先ずは自らのお客様に密度濃く提案を行っていきましょう。
  その際には、お客様を取り巻くリスクの総体にプロとしての専門性を発揮してしっかりと迫り、リスクに見合う提案を行う必要があります。これからの代理店は、個別の商品売りから脱却し、お客様視点で「リスクベースのアプローチ能力」を磨くことが重要です。日本代協としてもこうした資質向上を支援していきたいと考えております。
 
2.防災・減災への取り組み
   一方で、国民からすれば、事故や災害はない方がいい、起こっても被害は少ない方がいいわけですから、「安心と安全を提供する」ことを使命とする代理店としては、事故や災害などのリスクの専門家の立場から、地域において地道な防災・減災の取り組みを進めることが重要です。
  代理店は直接お客様との接点を担っており、一人ひとりのお客様に日々の活動を通して具体的な情報を提供することができます。災害情報やハザードマップ、盗難防止の情宣等、お客様の環境に合せて「あなたのための情報」を提供し、お客様に寄り添って対策を考える人になれば、代理店の価値は高まります。地域で生き、地域に生かされる代理店の利点を活かし、全国各地で期待される役割を発揮していきたいと思います。
 
 
3.環境変化への対応
  さて、来年には改正保険業法が施行され、保険募集を取り巻く規制環境は抜本的に変わります。代理店は、保険会社依存の甘えの構造から脱却し、真の自立と自律を確立することが強く要請されます。見方を変えれば、代理店という存在が保険募集の主体と位置付けられることに伴って、相応の責任と義務が生じるということだと考えています。
  慣れた仕事のやり方を変えることは簡単ではなく、ともすれば、この変化を規制強化と捉えがちですが、私は、むしろ代理店にとって絶好の変革のチャンスだと考えています。変化は時代の必然ですから、言われたからやるという受け身の姿勢ではもはや生き抜いていくことはできません。自社の体制や業務の流れを見直し、お客様本位のプロセスに再構築し、PDCAサイクルを機能させて社会が求める組織に脱皮していくことが必要です。人や組織だけではなく、事務所のあり方等のハード面や知識、ノウハウなどのソフト面の質的向上も重要になります。
  併せて、保険会社においても、現行の様々な募集制度や販売戦略は、業法改正が示す方向性と本当に合っているのか、消費者と代理店の視点も加えて活性化の両方をベースにおいて、今一度冷静に検証して頂きたいと切に望みます。

4.コミュニケーションの第一歩は傾聴の姿勢から
  昨年の日本代協コンベンションは、「代理店のコミュニケーションのあり方を考える」をテーマに掲げ、研鑽を積む機会としました。小規模な企業が、個々人が持っている能力の総和を超えた力を発揮するためには、チームで成果を出せる仕組みにすることが大事であり、そのベースは良好なコミュニケーションに満ちた職場環境にあると考えて、このテーマを設定しました。
  組織風土は一朝一夕には造れません。悩み多いところですが、先ずは経営者自身がいい聞き手になることが必要だと思います。そのためには、社員に対して穏やかで優し気な表情で接し、相手を思う気持ちをこめて言葉をかけ、気楽に話せる雰囲気を作ることが大切です。これを「和顔愛語」というそうです。朝から不機嫌な上司では、コミュニケーションは成り立ちません。人は心で動いていることを忘れずに、自発的にモチベーションを高めてもらえる職場にすること、これが結局はお客様を大事にする会社としての風土につながっていくのだと思います。
  「変わる」ことは大変ですが、「変わらなければ変われない」のですから、志と行動力の勝負となります。厳しい環境ですが、この業界で働く全ての人が活き活きと仕事ができるよう、全国代協会員の皆さんと力を合せ、環境変化に先手を打って取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。      

以上