平成24年度 日本代協 臨時総会 岡部会長 挨拶

2013.3.15

1.はじめに
 皆さま、おはようございます。
 本日は臨時総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。日頃は全国各地で代協活動を展開していただき改めて御礼申し上げます。特に、直近では損害保険大学課程コンサルティングコースの受講者募集、会員拡大・国民年金基金の募集キャンペーンについて多大なご尽力をいただいており重ねて御礼申し上げます。

 地域社会を根こそぎ奪い人の心に深い傷跡を残した東日本大震災が発生したのが2年前のこの臨時総会の日でした。関係者全員がこの会場で大地震の恐怖を体験したこともあり、その後の地震保険の普及活動やリスク啓発活動などには高い意識をもって取り組んでいただき、改めて代協会員の皆様の損害保険に対する使命感の強さを感じております。
 今年から3月11日は「鎮魂の日」として東日本大震災の犠牲者を悼み、被災地の復興を祈ることとし、地震保険に関する街頭活動等は差し控えることとなりましたので、皆様もそれぞれ追悼・復興等のイベントに参加いただいたことと存じます。
 これからも起こりうる大規模災害に対し、被災会員の支援の仕組みや中小規模代理店向けのBCPモデルについても情報発信していきたいと思っています。


 2.環境認識
 さて、日本経済はアベノミクス効果によるデフレ脱却、経済再生に期待感が高まる中、損保各社を巡る収益環境は依然として厳しい状況が続いています。保険会社の収益悪化は代理店経営にも影響を及ぼしますし、保険料の値上げにもつながりますので、他人ごとではありません。日本代協としても損保協会が重点課題に挙げている自動車リサイクル部品の活用や保険金不正請求対策への協力を次年度の事業に追加したいと考えております。

 保険マーケットにおいてはチャネル間競争がますます激化していますが、プロ代理店が生き抜く鍵は、他とは違う能力を磨き、地域においてお客様から信頼されるリスクマネージャーとなって、困ったら何でも相談できる存在になることにつきると考えます。そして、それが地域における代理店ブランドになっていくと考えます。

 また、金融行政につきましては、金融審議会の「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」が昨日までに12回開催されました。募集関連では主には、乗合代理店に対する規制のあり方、保険仲立人の規制緩和、募集の定義、代理店業務のアウトソーシング等について論議されております。6月には報告書がまとまる見込みですが、現場のロードだけが増すことは何とか回避したいと思っています。一方で保険販売はプロの仕事という環境にしていくためには、中途半端な顧客対応を行っている代理店がやりにくい環境をつくることも重要であり、そのあたりのバランスをみながら対応していきたいと考えております。ワーキングに毎回出席頂いている荻野名誉会長には大変なロードをおかけしますが、引き続きよろしくお願いいたします。


 3.日本代協3大ブランド事業の取り組み

(1)損害保険大学課程
 業界に対する消費者の信頼は、代理店・募集人の資質向上に懸っているといっても過言ではなく、その一翼を担うのが損害保険大学課程です。本年4月からいよいよ「コンサルティングコース」が始まります。皆様には受講者募集で大変なご尽力をいただきました。本当に有難うございました。今後はプロと称する全ての代理店の募集人にはトータルプランナーの資格を取得していただきたいと思っており、将来的にはお客様から「あなたはトータルプランナーの資格を持っていますか?」と確認されるような制度となるよう取り組んでまいります。
 なお、次回の募集にあたっては今回の反省点を踏まえて、業界全体で無理なく進められるよう取り組んで参ります。

(2)社会貢献活動
 「地域におけるリスクの専門家」として地域社会のお役に立てる代理店を目指し、損保協会とも全面的に連携しながら、地域において防災・減災に資する活動を強化し、安心と安全に貢献するリスクマネージャー集団として認知されるよう取り組んでまいります。

(3)代理店賠責「日本代協新プラン
  万一の場合に備える代理店経営の「プロテクター」です。金融審議会WGにおいても代理店としての賠償責任のあり方が論議されており、自らの仕事に保険を備えることは、業界としての社会的な責務でもあると思いますので、非会員にも広く呼び掛けて加入拡大を図っていきたいと思います。


 4.特に強化したい取組み
  特に強化したい取組みについて1点に絞って申し上げます。

(1) 組織力の強化と活性化
 日本代協グループ最大の組織課題は、言うまでもなく会員拡大・組織率向上です。社団法人の力の源泉は組織力であり、事業計画を進めていく上においても、様々な提言を実現いていく上においても、一定の基盤を確保することは極めて重要です。中期的には専業代理店組織率50%、即ち15,000店の加入を目指し、単年度の目標を設定・達成し、組織力を強化したいと考えていますが、その一歩として、先ずは長年掲げてできない目標になりつつある12,000店を、全国の皆さんと強い決意を持って何としても達成したいと決意しています。
 2・3月の入会キャンペーンでは保険会社も従来以上に協力的になってきたと感じていますが、先ずは各代協の皆様のより一層の自律的なお取組みをよろしくお願いいたします。
 併せて、入会者からは「代協に加入して良かった」と言っていただけるように支部、代協において会員の皆様の切磋琢磨の場として、各種セミナーや勉強会の開催を企画頂きたいと思います。日本代協としても業界動向情報、好取組情報等の発信を行ってまいります。


 5.おわりに
 日本代協は、昭和15年10月に発足し、昭和39年12月に社団法人として大蔵省の認可を得て以来49年に亘り代理業界唯一の公益法人として73年の歴史を刻んできましたが、4月からは一般社団法人に衣替えをすることとなります。今日は「社団法人」としては最後の会議となり、感慨深い思いでいます。一般社団法人に移行しても、「常に消費者の視点で考え行動する」を基軸とし、「契約者・消費者の利益保護」「資質向上」「損害保険事業の健全な発展に寄与する」「社会貢献」の4つの座標軸に沿った活動は何ら変わることはありません。未来においても変わることはないでしょう。
 代理店という仕事は、「人のために働く」ことを通して「人から必要とされる」素晴らしい職業です。代理店という仕事に誇りを持ち、全国の仲間と一緒になって「お客様の役に立つ代協、代理店」であり続けるために私も全力で取り組む決意でございます。

 最後になりますが、各代協のますますのご発展と皆様方のご健勝を祈念しまして、臨時総会のご挨拶とさせていただきます。
付議事項のご審議等、よろしくお願い申し上げます。

 ありがとうございました。

以 上