被災地 会員に聞く 〜誰のための仕事か?強い使命感を持って〜

2011.07.14   16:00

 大震災から3ヶ月が経過し、依然として復興の道筋が見えない対応が続いているますが、自らも被災された2名の会員から直接お話しを伺うことができました。




茨城代協
保険クリエイト社
平野 雅彦 社長
 自身も自宅が半壊の状態だったが、お客様の家族構成を熟知しているので、まず弱い人から救おうと、お年寄りや1人暮らしのお客様に最初に声をかけ、すぐに訪問し感謝された。事務所のパソコンはすべて破損したが、常時持ち歩いているノートパソコンが無事で、震災後もすぐに契約確認ができ、お客様に付保内容を連絡し、大いに信頼を勝ち得ることができた。住宅ローン絡みで契約した方は、金融機関の窓口に問い合せても判らず、結局はたらい回しにされた挙句に、地震保険は付いていないことが判り、何故地震保険を勧めてくれなかったのか、とトラブルになっている。

 まず電話で被害状況を聞きだしてから保険会社に事故報告したので、その後、保険会社と同行して物件の確認をするだけで、殆どが翌日払いとなりお客様からは感謝された。他の共済等では、被災物件の修理見積書を取ってからの損害判定のため、保険金支払いも遅く、未払いも相当数残っていると聞いている。

 震災後に、地震保険の中途付帯・中途増額を見積書で送付すると、ほぼ100%成約できている。この震災では、地域密着営業の強み(Face to Face)の功を奏したが、お客様には必要と思う保険を勧め、後はお客が判断する、という考え方の大切さを痛感した。

 いずれにせよ、代理店としての使命感をこれほどまで強く感じたことはなく、代協会員はこうした意識を強く持った仲間なのだ、と思った。






宮城代協
閖上(ユリアゲ)加藤
加藤 美枝子 さん
  震災当日は仙台にいて難を逃れることができたが、閖上地区は町内の住民5,000人中1,000人が死亡した被害の大きな地区で、家族(ご主人・姪(妹の長女で事務員として採用していた)・姪の子供)を亡くし、自宅と事務所、自動車も失った。

 現在は仙台と隣接した名取市役所に“出勤”し、ロビーの一角で事務所を開設、保険相談所としての役割を果たしている。

  全てを失ったが、真っ先に、家を流され被害を受けたお客様に今こそ恩返しをする時との思いで直ちに行動し、翌日には保険会社に掛けあい、保険金の一部でも直ぐに仮払いしてくれるよう要請した。保険会社の協力もあり、何処よりも早く、1ヶ月過ぎた時点で約80%のお客様に保険金を支払うことが出来た。

  元々、地震保険の付帯率は100%で、地震保険を付帯しない人はお断りしていた。住宅ローン絡みで火災保険に入っている人には家財に地震保険を契約してもらっていたが、今回、自分を信頼して契約してくれた人達には皆、感謝された。自動車の車両保険も、保険会社から天災担保特約のパンフレットが配布された時に、独自のパンフレットを作成、全ての契約者に郵送、1件ずつ電話で付帯の意思確認をし、結果100台契約し付帯したお客様から感謝された。

  震災直後には代理店の仕事はもう辞めようと思ったほど落ち込んだが、全国の代理店の仲間が励ましてくれ、地元の人達にも支えられ、さらには、お客様からいただく感謝の気持ちが勇気付けてくれ、もう一度代理店事務所を開設する決心ができた。6月から新規契約も増えだし、女性3名を新規に採用、南仙台で事務所を再建し、復興の一歩を踏み出す予定である。何時までも、泣いてる訳にいかない。生かされたことを思うと生きていかなければいけない。