平成29年度 日本代協臨時総会 金子会長 挨拶

2018.03.12

皆さま、おはようございます。

本日は臨時総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。日頃は全国各地で代協活動を展開していただき、改めて御礼申し上げます。
まずは、コンサルティングコースの受講勧奨について、過去最高となる2.235名の方にお申込みいただきました。各代協の皆様のご尽力に重ねてお礼申し上げます。
また「目指せ、三冠王!」の取組みのおいては、山梨県代協、熊本県代協、奈良県代協が有言実行で三冠王を決めています。おめでとうございます。そして牽引ありがとうございます。午後の全国会長懇談会においてお取組みのポイントをご披露いただきたいと思います。

さて、有史以来最大規模の被害をもたらしたあの東日本大震災が発生し7年が過ぎようとしてます。そして、熊本県においても前例のない大きな地震が発生しました。ひと度、大地震が起こると街も経済基盤も一瞬にして壊滅し、悲しみとともに生活は一変しますが、日常を取り戻すには何年かかるか想像がつきません。「いつでも日本のどこでも地震は起きる」という前提の下に、先ずは自らの生活における防災対策、代理店経営におけるBCP策定と定期的な訓練実施等を行い、いざという時にしっかりとお客さま対応ができる体制を構築する必要があります。

こうした大規模災害は、月日の経過とともに緊張感が薄れがちになりますが、お客さまへのリスク喚起、防災アドバイスとともに地震保険の付帯率アップを図り、地域社会に対してはリスクの専門家としてリスク啓発、防災・減災活動等に取り組み、今後も広報委員会で作成したコンセプトムービー「繋がり」の情宣活動を構築実践し、お客様のに一番近い立場から情報発信し地域社会に寄り添う会社代理店として信頼度・認知度を高めていただきたいと考えます。
さて、金融業界においては、人口減少やマイナス金利政策等の影響により、地方銀行をはじめとする金融機関は厳しい環境下にあり再編が加速しています。損保各社においては、自然災害に伴う保険金支払いの減少や自動車保険の損害率改善等により収益改善がすすんでいるものの、人口減少やデジタル革命の進展により、大きな変化を迎えようとしています。特に、主力の自動車保険においては、AIやIoT等のデジタル革命の進展により、保険のあり方そのものが変わる可能性もありますから、私たち代理店もアンテナを高く張って変化を先取りしていく必要があります。
こうした環境の下、足元の改正保険業法については、抜本的に改革された募集ルールを遵守することはミニマムスタンダードでありるが、大事なことは「顧客本位の業務運営」というプリンシプルの枠の中で、自ら主体的に創意工夫を発揮し、改善を重ねてお客さま本位の良質なサービスの提供を競い合うことです。より良い取組みを行う者だけがお客さまから選ばれていくメカニズムを実現する、というのが当局の狙いであり、「顧客本位の業務運営」の実践と継続こそが今後の生き残りの鍵だと思います。そのためには組織としての質の向上と仕組みの確立が不可欠であり、今後ますます代理店の強みを生かした再編が進むのではないかと考えています。
幸いなことに代協には保険会社を跨る様々な情報や数多くの好取組事例が溢れています。今後も会員同士で切磋琢磨しながら、お客さまに必要とされる存在となるよう共に取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

引き続いて、日本代協内部の最大の組織課題である会員増強と国民年金基金の加入者募集について申し上げます。
1点目の会員増強については、今さら言うまでもありませんが、業界団体として一定の基盤を確保することは極めて重要であることは、皆さまと共通の認識だと思います。年間目標を達成するための契機として企画した2月のキャンペーンは思うような結果が出ませんでしたが、本年度の各代協の自主目標の合計は12,733会員です。残り1ヵ月弱となりましたが、先ずは各代協の自主目標を達成され、全体の目標達成につなげたいと思います。
2点目の国民年金基金につきましては、平成31年4月に全国47都道府県の地域型年金基金そして22の職能型年金基金が大同団結して創設される全国基金へ合流し、日本代協としては基金運営から撤退するという大きな決断を行いました。
とはいえ、円滑な合流を実現するためには、この1年間強の取り組みがとても重要になります。数ある年金の中で、加入者にとって運用面でも税制面でも最も優れた制度であるというメリットは何も変わりませんので、引き続き、出来る限りの加入者募集を図っていただきますよう、また全代協が稼働することを、切にお願いいたします。

会長就任以降全国のブロックを訪問させていただき各代協の皆様より多くのご意見等を頂き「より近い日本代協」を目指し、全国の仲間と力を合せて、お客さまは勿論のこと、お取引先や同僚など全ての関係者に対し、「思いやりの心」が溢れる明るく元気な業界になるよう全力で取り組んでまいります。

本日も分散会では各県代協の好取組を参考にし、スピード感と行動力を持って三冠王獲得に向けてラストスパートをお願い申し上げます。
最後になりますが、各代協のますますのご発展と皆様方のご健勝を祈念しまして、臨時総会のご挨拶とさせていただきます。

この後の付議事項のご審議等、よろしくお願いします。
ありがとうございました。

以上

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