2021年度 日本代協通常総会 金子会長 挨拶

2021.06.11

はじめに

皆さま、おはようございます。
本日は通常総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の収束が見通せず、三度目の緊急事態宣言も延長となり行動が制限される中にも関わらず、各地で工夫しながら代協活動を展開していただき、改めて御礼申し上げます。
昨年度は役員改選で新体制となり、例年以上にフレッシュなスタートを切られ、厳しいコロナ禍にあっても、リモ-トを活用するなど、各代協の理事会、委員会、支部会の活性化にご尽力いただき、深く感謝いたします。
常に消費者のため、地域社会のお役に立つ代理店になるという理念の下、ニュ-ノーマルな時代であることを認識し、本年度も引き続き、全国の代協と一体となって取り組みをすすめてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

まずは、施策の推進策として定着してきました「目指せ、三冠王!」については、獲得された代協に対してお祝い申し上げます。
熱いお取り組みの結果、大阪(V2)、福井(V3)、三重(V2)、京都(V7)、滋賀(V5)、福岡(V3)、鹿児島(V2)、奈良(V7)、岩手(初)、石川(V2)、和歌山(V2)、熊本(V7)、長野(初)の13代協が「ゴールド三冠王」となる四冠を獲得されました。
また、長崎(初)、山梨(V7)、宮崎(V2)、山口(V2)、北海道(V2)、徳島(V2)、愛媛(V2)、沖縄(V2)の8代協が三冠王を獲得されました。
本当におめでとうございます。
惜しくも三冠には届かなかった代協におかれましても意欲的な取組が展開されたことに深く感謝申し上げます。

日本代協の主な取り組み

【コンサルティングコースと日本代協アカデミー】
1点目は、「損害保険大学課程コンサルティングコ-ス」の受講勧奨と運営ならびに「日本代協アカデミー」の利用促進についてです。
コンサルティングコースの2021年度の受講者募集に関しては、840名の目標に対し1.284名の受講者を集めて頂きました。コロナ禍の中、工夫を重ねて尽力された会員の皆さま、教育委員の皆さまに改めて感謝申し上げます。
一方で、コンサルティングコースセミナーの運営に関しましては、コロナの影響で修了要件である集合研修の開催を次々と延期せざるを得ない状況にあり、代替策やWebセミナーの構築に腐心している教育委員にはとても大きな負荷がかかっていると承知しています。力を合わせて課題を解決していきましょう。
また、「日本代協アカデミー」につきましては、5月末で 利用代理店数 958 店・ID数 6,758件と徐々にすそ野が広がっています。しかしながら、利活用状況においてはバラつきが見られます。コンテンツの充実と並行して、アカデミーの価値に関する更なる動機付けが課題であると考えます。
保険代理店は人の産業であり、経営者も含めた人材育成・能力向上は代理店成長の最大のポイントであり、学び続けることは生き残りの最低条件となります。企業文化(カルチャー)として「学ぶ文化」を作り上げ、互いを高め合っていければ、楽しさと刺激が同居する環境を生み出すこともできます。是非ともよろしくお願いいたします。

【社会貢献活動】
2点目は、社会貢献活動です。本業に直結する地震保険の普及や無保険車追放キャンペーンはじめ幅広い分野にわたる活動を展開いただきましたが、これらは地域に根ざす代理店だからこそできる活動であり、地域社会におけるリスクの専門家として着実に信認度が高まっていると思います。各代協の熱意あるお取り組みに改めて深く敬意を表します。有り難うございます。
損保協会とも連携しながら、事故防止や防災・減災に資する活動等を展開し、地域社会におけるリスクマネージャーとしてお役に立てるよう取り組んでいきましょう。
また、災害発生の中、特定修理業者の対応につきましてもしっかりとお客様に周知徹底を図り、損保協会・保険会社、行政の情報をしっかりと収集しお客様に情報提供をお願いいたします。

【BCP策定】
3点目は、BCP策定についてです。感染症パンデミックや地震災害、豪雨災害などの自然災害を体験していますが、いざという時、お客さまの万一という時に、医療機関と同じ速さでお客さまを支えられる体制を作り上げることが重要と考えます。
ポイントとなるのは「BCPの策定、定期的な訓練・見直し」の実施です。さらには、そのノウハウをお客さま企業に伝え、各社の事業継続力強化に貢献することであり、それは今や損保代理店にとって本業そのものと言えます。
日本代協ではこうした認識のもとで、専用のガイドブックやシートなどを活用したセミナーを開催し、BCP策定を働きかけています。また、本年度からBCP策定を事業継続力強化計画認定とともに「三冠王」の自主取組み項目に追加し、機運の盛り上げも図っています。
BCPが機能しなければ、ここぞという時に代理店の価値は発揮できません。会員の皆さまで取り組み事例を共有しながらBCPの策定・訓練・見直しのサイクルを回してBCP文化を作り上げてください。

【会員増強「仲間づくり推進」】
4点目は、「仲間づくり推進(会員増強)」です。昨年度は日本代協全体として459店の入会を目標としましたが、324店の入会に止まった一方で748店の退会があり、最終的には11,344店、424店の減店となりました。
厳しい環境が続いていますが、中長期的に見れば、顧客本位の業務運営を持続的に発揮できる真のプロだけが活躍する環境になるということでもあり、私たちにとってはチャンスにもなり得ます。
なお、日本代協としては本年度入会目標を「533店」とし、強力な取組みを期待したいと思いますので何卒よろしくお願い申し上げます。
今年度も全体での盛り上げを図るために「入会ベース」での取り組みを進めますが、各代協では「増強ベース」で進捗を把握していただくことが肝要です。あわせて、環境変化を踏まえて、募集人数にリンクした会費体系への転換についても組織的な検討をお願いいたします。

【環境変化への対応】
5点目は環境変化への対応です。
代協活動は、我々代理店がお客さま・社会から認知され、やりがいを感じながら活き活きと働くことで社会に貢献することを目指しています。
一方で、環境はこれまで経験したことがないスピードで変化しており、代理店も意識、行動の変革を問われることになります。「現状維持は後退あるのみ」の厳しい環境は保険会社も同じですが、それを乗り越えるための保険会社の戦略と代理店の経営方針が合致せず、様々な問題が起こっている現実があります。
お客さまに向かうべきエネルギーが保険会社との間の内部問題に割かれることは極めて非生産的であり、日本代協としても現場の実態を把握し、改善が必要な課題に対しては、具体的な手段を講じていく所存です。
その一つとしてその一つとして、4月27日に日に金融庁保険金融庁保険課長と代協会長との意見交換会を開催しました。代理店の現場の声を行政の責任者に直接聴いてもらう貴重な機会となりました。ご参加いただいた会長の皆さまには御礼申し上げます。また、時間の関係で、十分に問題意識を伝えられなかった会長の方もいらっしゃったと思いますが、今後も継続的に開催していくことで当局の了解を得ていますので、ご理解賜りたく、どうぞよろしくお願いいたします。
内容については、各内容については、各代協宛に議事録を配信していますので、ご確認下さい。

 

政治連盟ご支援のお願い
結びの前に、別団体ではございますが、全国損害保険代理業政治連盟について一言触れさせていただきます。日本代協は定款上、政治団体としての活動はできません。一方で、保険募集に関わる法改正や税制改正、公正・公平な募集環境の整備等に関する法律上の問題等は政治課題となります。従いまして、日本代協の目的実現のために国会対応や行政のバックアップなどを行う組織として政治連盟を組成し、連携しながら活動を行っています。
政治連盟は、会員資格も会費体系もガバナンスも日本代協とは全く別ですが、ベクトルは同じであり、実質的には日本代協と政治連盟は車の両輪のような関係となります。
こちらにつきましてもより一層のご支援を賜りますよう、併せてお願い申し上げます。

おわりに

今後も引き続き日本代協の信認度向上に向かって精一杯走っていきたいと思っております。
この後の、全国会長懇談会では限られた時間ですが今後の取り組みや好事例などの共有など活発なご意見・論議をお願いすると共に地元に戻りまして支部会や委員会など共有するようお願い申し上げます。

最後になりますが、各代協のますますのご発展と皆様方のご健勝を祈念し、また日本代協の活動により一層のご理解とご支援をお願い申し上げまして、新型コロナ感染症も変異種が猛威をふるっており、今まで以上の感染防止対策が必要な状況となっていますがある程度の感染予防対策に
先行きが見えれば徐々に対応させていただきたいと思いますのでご理解ご協力の程お願いいたします。
くれぐれもご健康には留意されますようお願い申し上げます。
各代協のますますのご発展と皆様方のご健勝を祈念し、また日本代協の活動により一層のご理解とご支援をお願い申し上げまして、通常総会のご挨拶とさせていただきます。
この後の付議事項のご審議等、よろしくお願いします。
ありがとうございました。

以上

 

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