金子会長 年頭のご挨拶(年頭所感)


2018.1.5





年   頭   所   感

会  長     金  子  智  明


あけましておめでとうございます。
年頭に当たり、今年一年が平和で穏やかな年になりますよう祈念いたします。 

 <災害大国における代理店の役割>
   昨年も九州北部豪雨や相次ぐ台風の上陸など、大規模な自然災害が相次ぎ、各地で大きな被害が発生しました。観測史上最高などという言葉に驚かなくなっていること自体が異常ですが、災害はいつの時代も様々な形で起こります。従って、公助の前に、補償と負担のバランスをとりながら、自助の手当を行うことが重要であることは言うまでもありません。
   地域をよく知る代理店は、お客様を取り巻く様々なリスクの分析を通して対応の優先度をアドバイスし、具体的な対策につなげていくことが求められます。そのためには、従来型の“商品売り”から脱却し、“リスクベースのアプローチ”に切り替えていくことが大事なポイントだと考えます。
   同時に、今後はリスクの回避・軽減の観点から、防災・減災に資する情報提供を継続的に実施していくことも代理店の重要な役割になると考えます。
   日本代協としても損保協会や各保険会社と連携しながら、保険の活用とともに、事故や災害に遭わない、遭っても被害を最小限にとどめるために、お客さまの一番身近にいる立場から情報発信を行ってまいります。

 <地震災害への取り組み>
   特に、我が国最大の自然災害リスクである地震・噴火・津波に備える地震保険は、被災者が暗闇の中から将来に向かって一歩を踏み出す「希望の光」となる力を有しています。大規模な地震災害から立ち直れなければ、被災地のみならず国民経済全体に大きな影響を及ぼし、国は衰退していきます。だからこそ、地震保険の必要性を広く消費者にお伝えし、加入者を増やしていくことは損害保険業界全体の重要な責務であると考えます。
   とりわけ、日ごろ消費者と直接接する代理店は、地震リスクの啓発と地震保険普及の重要な担い手であり、地震リスクに対する事前の備えの提案は、我が国のお客様をお守りする代理店の使命であると考えます。「あのときもっとしっかりとお奨めすれば良かった」と後悔することがないよう、日々の情報提供と提案を通して安心・安全な社会づくりに貢献したいと考えます。

 <顧客本位とPDCAサイクル>
   さて、今業界に溢れている言葉が2つあります。一つは「顧客本位」です。持続的な発展を願う事業者として当たり前のことですが、求められているのはスローガンではなく実態です。組織の風土や仕組みに落とし込み、具体的に実践されていなければ意味はありません。目先の利益ではなく、長い視点でお客さまのために何ができるかを考え、具体的な行動に移すことが必要であり、その結果として代理店自身も成長する仕組みをつくることが重要だと考えます。
   日本代協としても、各会員の好取組を共有しながら、高いレベルで創意工夫を競い合っていきたいと思います。
   もう一つは「PDCAサイクルを回す」です。これも言葉に流されて単に形式的にくるくる回していても意味がありません。お客様から信頼され、選ばれる行動ができる代理店をつくり上げていくために、組織のあり方や業務プロセスを常に見直し、改善し、進化させていくことが重要です。そのためには、代理店としての経営理念の共有と、そこで働く人たちが優しい気持ちで活き活きと働ける職場環境の構築が何よりも大事なことだと考えます。

 <今後の変化に対応する>
   今後、人口減少・超高齢化やデジタル革命の加速度的進展等により社会環境は大きく変化していきます。変化には柔軟に対応するしか生きる道はありませんが、将来に漠然とした不安を感じている代理店も少なくないでしょう。
   ただ、私は、社会が人でできている以上、また、代理店の仕事が人と人のネットワークビジネスである以上、どんな時代になっても顧客接点を担う代理店の価値は存在すると確信しています。
   地域で生きる代理店は、お客様の困り事にきめ細かに対応し、お客様の人生に寄り添って支えることができる存在です。大切なのは「人を思いやる心」であり、保険は、「人を思いやる心」を具現化できる素晴らしいシステムです。
   今後も、不断の努力を重ねて品質向上を図り、「思いやりの心」が溢れる明るく元気な業界になるよう、全国の仲間とともに全力で取り組んでまいります。

   本年もどうぞよろしくお願いいたします。

以上