第6回 日本代協コンベンション 式典 岡部会長 開会挨拶


2016年11月7日


   岡部でございます。
高い所からではございますが、主催者を代表してご挨拶を申し上げます。

   本日は、第6回 日本代協コンベンションにご来場下さいまして誠に有難うございます。日頃は全国各地で代協活動にご尽力をいただき心から御礼申し上げます。
   ご来賓の金融庁監督局保険課 課長 岡田 大(ひろし)様、日本損害保険協会専務理事 堀 政良様には、ご多忙の中ご臨席賜り厚く御礼申し上げます。

   先ず、本年4月に発災しました熊本地方大地震においてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。今回の地震では多くの代協会員の事務所や自宅が被害に遭い、中には車中生活を余儀なくされた方もおられましたが、そうした厳しい状況の中で、保険金支払い手続きに奔走されたお姿は、地域に生きる代理店の覚悟の表れであり、全国の代理店の範とするところです。保険金支払いにあたっては、東日本大震災の教訓を生かした業界一丸となった取り組みの結果、発生から僅か4カ月で約23万件、3,600億円の保険金を支払うことができ、被災者の生活再建に大きく寄与していると思います。本当にお疲れ様でした。心から感謝申し上げます。

   今年は地震保険制度創設50周年にあたり、9月5日には損保協会主催で記念フォーラムが開催され、後援団体の一員として出席させていただきました。被災者が暗闇の中から将来に向かって第一歩を踏み出す力となる地震保険の加入率・付帯率を高めること、併せて防災・減災に資する情報提供を継続し、安心・安全な社会作りに貢献することを代理店代表として決意表明しました。このような機会をいただきましたことは誠に光栄なことであり、改めて感謝申し上げます。損保協会様の地震保険加入促進のための取組み方針についても、消費者啓発から直接消費者に接する代理店の支援に方向転換され、各地でフォーラムが開催されています。非常に勉強になりますので、是非とも参加して、知識を深め、お客さま対応の中で生かしていただきたいと思います。

   更に、10月21日には鳥取県でも地震が発生し、現地は予断を許さない状況が続いています。万一地震が起きたら…ではなく、日本のどこでも地震は必ず起きるという前提の下に、自らの安全を確保したうえで早期にお客さま対応ができる態勢を今すぐにでも整える必要があると思います。こうした仕組みを作る際には、日本代協と野村総研で発刊しました「私たち損害保険代理店の事業継続計画」や各代協に配信済みの「熊本地震に関する熊本県代協との座談会報告書」並びに「東日本大震災による損害保険代理店経営への影響に関する調査報告書」を是非ともご活用ください。

   さて、今年はお客さまへのきめ細かな対応とそれを持続的に高める経営態勢の構築を求める改正保険業法が適用され、保険募集サイドにおいては歴史的な変革の年となりました。ポイントは3つだと思います。
   先ず、保険会社依存の体質から脱却し、自立し、自ら責任を負う代理店をつくること、次に、経営管理、法令等遵守、内部監査を基軸として通常の企業としての体制を整えながら、代理店として必要な募集管理、顧客サポート管理等の経営の基礎を構築すること、そして3点目は、激しい競争に打ち勝つ成長戦略を考え、実行し、企業としての持続的発展を確保することだと考えます。

   保険募集面においては、お客様視点の業務運営の徹底に向けて、募集人一人ひとりの質的向上が強く求められます。そのための具体的な目標の一つとして、損保募集人の最高峰の資格である損害保険トータルプランナー認定にチャレンジし、そこで培った知識を日々のお客さま対応の中で生かしていくことが重要であり、それが結局は業界の信頼を高めることにつながるのだと思います。

   もう一方の代理店としての態勢整備の面においては、PDCAサイクルをしっかりと回して自律した経営を行うことが求められている訳ですが、大事なことは、お客様の理解と納得、そして満足を得ながら持続的に発展できる一般の企業と同じ体制を整えた代理店になることだと考えます。

   こうして募集環境は新たな局面に入ると同時に、保険マーケット環境も急速に変化しています。保険は人生や社会生活、事業活動を営む上においてのリスクヘッジの重要な手段であるという基軸は変わりませんが、最近では、兼業代理店や異業種企業は本業の商品販売やリースに保険をセットしたり、生命保険が有する一生涯のお取引ができる優位性を生かして、本業の持続的成長につなげることを目指す等、「保険は本業を取り巻くバリューチェーンの一つ」と位置付けて積極的に参入しており、大競争時代が到来する気がします。
   こうした動きに対しては、販売サイドのトレンドや消費者の意識・動向等を敏感にキャッチし、徹底的に考え抜いて、他にはない独自サービスを構築することがカギになると思います。生き残りのために一定の規模感は勿論必要ですが、より大事なのは代理店として特色があるかということだと思います。

   話は変わりますが、日本代協内部における「三冠王達成」に向けて、改めて認識を共有したいと思います。
   まず、損害保険大学課程コンサルティングコースの受講勧奨については、日本代協が掲げる「募集人の資質向上こそが業界の信頼基盤」という信念に基づき、主体性をもって取り組みをすすめています。12月1日から来年度の受講生の募集がスタートしますので、お取組み強化をお願いいたします。
   次いで、会員増強については、組織基盤の強化、地域社会に対する認知度向上という観点から、チャネルを問わず、品質向上と成長に取り組んでおられる代理店を一店でも多くお迎えし、互いに情報を交し、ともに研鑽を積みたいと考えます。
   また、もう一つの国民年金基金の加入者募集については、数ある年金の中では、運用面においても税制面においても最も優れた制度であり、この業界に身を置く仲間に豊かな老後をお届けすることが業界の品質向上の一つになると思います。会員増強と合わせて、各代協でのお取組み強化をお願いいたします。

   今年の日本代協は「どうせやるなら楽しくやろう!」を合言葉に活動しています。全国の皆さまと一体となって取り組みをすすめますので、三冠達成に向けて「どうせやるなら楽しくやりましょう!」。

   さて、このコンベンションは「消費者に選ばれる代理店」となるために連続性を持たせたテーマで開催しており、今年は「消費者から見た代理店のあり方」にフォーカスしました。
   第1部では、おまけや値引きではなく、仕組みと考え方でサービスの本質を突き詰め、お客様から高い評価をされている旅行代理店 有限会社ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツの代表取締役 高萩徳宗(たかはぎのりとし)様に「旅する視点で見るサービスの本質」というテーマで基調講演をいただきます。第2部の業界関係者を交えた懇親会のあと、明日の第3部は基調講演を深堀りする形で4つのゼミに分かれて分科会を行います。

   2日間の長丁場となりますが、参加された皆さまが何か一つでも気づきを得て、自社の経営に生かして頂くことが出来ればと願っております。

   最後になりますが、ご出席の皆様のご健勝並びに各都道府県代協のますますのご発展を祈念し、また日本代協の活動へのより一層のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会のご挨拶とさせていただきます。

 ありがとうございました。

以 上