平成25年度 日本代協臨時総会 岡部会長 挨拶

2014.3.7

1.はじめに
  皆さま、おはようございます。
  本日は臨時総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。日頃は全国各地で代協活動を展開していただき改めて御礼申し上げます。特に、直近では損害保険大学課程コンサルティングコースの受講勧奨、会員拡大並びに国民年金基金の募集キャンペーンについて多大なご尽力をいただいており、重ねて御礼申し上げます。

  さて、東日本大震災発生から3年が過ぎようとしています。被災された多くの代理店は苦難を乗り越え、地域社会から更なる信頼を得ているとお聞きしており、改めて敬意を表します。
今年も保険毎日新聞社と共催で、震災の記憶と教訓を風化させることなく、次に備えることを目的に、3月24日にこの損保会館において「東日本大震災から3年」というテーマで講演会が開催されることになりました。日本代協からは宮城県代協副会長の小林良昭様にこの3年間を振り返ってお話しいただくことになっています。
  一方、ご自身の努力では何ともできない苦境に晒されている代理店もおられると思います。被災地の現状を把握することは重要であり、次年度においては「被災から3年の代理店の現状」をヒアリングしてとりまとめ、金融庁に報告したいと考えております。

  また、代理店のBCPについても、東京代協の皆さんや野村総研、新日本保険新聞社のお力をおかりして小規模専業代理店用のガイドブックとしてまとめることができました。有償配布となりますが、ご活用いただきたいと思います。

  東日本大震災が残した教訓は多々ありますが、代理店にとっての最大の課題は、先ずは日々の業務の中で地震保険の普及を図ることだと思います。各代協において、より一層の取り組み強化をお願いいたします。


 2.環境認識
  さて、日本経済は安倍内閣の3本目の矢に期待が寄せられていますが、海外景気の減速や消費税増税等により不透明感も漂っています。足元では保険料引き上げ効果から、増収基調にあるものの、損保各社は、主力商品である自動車保険を中心に、収益悪化に苦しんでいます。保険会社の収益悪化は代理店経営にも影響を及ぼしますし、何よりも保険料の値上げにつながります。日本代協としても、損保協会が最重要課題に挙げている保険金不正請求排除を中心に、収益改善策について何ができるか、今一度考え、実行する必要があると思っています。

  保険マーケットにおいてはチャネル間競争がますます激化していますが、大事なことは、プロとしての知識とスキル、そして他がまねできない独自能力を磨き、地域やお客様から信頼されるリスクマネージャーとなって、困ったら何でも相談できる存在になることに尽きると考えます。


 3.金融行政に対する取り組み
  さて、金融行政について、主に2つの点についてお話ししたいと思います。
  先ずは、委託型募集人の適正化についてです。昨年末頃から個人的な憶測等の混じった様々な情報が飛び交っておりますが、今月中旬ごろには、いわゆる3者間契約スキームを含めた移行の選択肢が業界統一の形で明示されることになっております。ご心配は多いと思いますが、錯綜している情報に惑わされることなく、正確な情報に基づいて今後の選択肢をご検討いただきたいと思います。日本代協としても逐次情報を発信し、必要に応じて金融庁との折衝を含め、業界対応を行って参ります。

  2点目は、金融審議会保険WG報告書に関する正確な理解についてです。今回の報告書において、保険募集に関して旧募取法の現代化が行われるとともに、銀行法・金商法とのバランスを図ることが示され、意向把握義務、情報提供義務、代理店の体制整備義務、比較募集を行う乗合代理店の追加的体制整備義務の4つの義務が設けられることが明示されました。
  今回の法改正は、保険募集に関して保険の自由化以来の大きな変革をもたらすものであり、先ずは、報告書が示す変化の方向性をしっかりと理解することが重要だと考えます。こうした目的のために、荻野名誉会長、栗山アドバイザー、事務局の野元専務が中心となって各代協で情報伝達を行っています。既に実施されたところも多いと思いますが、各会員への正確な情報提供の場として、セミナー等の開催をご検討下さいますようお願いいたします。


 4.日本代協の主な取り組み
  次に、日本代協の取り組みについて、3点に絞ってお話をしたいと思います。
 1点目は、損害保険大学課程についてです。保険業界に対する消費者の信頼は、代理店・募集人の資質向上にかかっているわけですが、その一翼を担うのが、損害保険大学課程であり、損害保険トータルプランナーの資格は業界最高峰の知識とスキルの証です。
  本年7月には業界で最初のトータルプランナーが誕生し、認定保険代理士はその第一号となります。この資格は業界共通の資格ですが、その価値をより一層高めるのは指定教育機関としての日本代協の役割だと思います。代協会員全員の資格取得とともに、カリキュラムのより一層の充実に取り組んでいきたいと考えております。

  次に、社会貢献活動については、引き続き「地域におけるリスクの専門家」として地域社会のお役に立てる代理店を目指し、損保協会とも全面的に連携しながら防災、減災に資する活動を中心に、取り組みを進めてまいります。

  3点目は、代理店賠責「日本代協新プラン」の加入促進です。
  代理店賠責は、代理店経営の「プロテクター」です。金融審保険WGでも論議項目になりましたが、自らの仕事に対して保険を備えることは、保険代理業者としての社会的な責務でもあると思いますので、非会員にも広く呼び掛けて加入拡大を図っていきたいと思います。


 5.特に強化したい取組み
  最後に、特に強化したい取組みとして、会員拡大と国民年金基金に絞ってお話しいたします。
  社団法人の力の源泉は組織力であり、保険代理業という仕事の認知度を高めるためにも、事業計画を進めるためにも、公平・公正な競争環境を実現いていくためにも、業界団体として一定の基盤を確保することは極めて重要です。来年度も引き続き、各代協の皆さまと一体となって会員増強を図りたいと考えています。今度こそは、全国の皆さんと強い決意を持って何としても目標を達成しましょう。

  また、代協が元気になるためには、支部の活性化が欠かせません。次年度は新たにご提供する「支部活性化の手引き」等を活用しながら、各支部が活き活きと活動しながら代協をけん引する、そうした組織を創り上げていくために、できる限りの支援を行いたいと思います。

  更に、日本代協が設立母体となった国民年金基金は、組織を挙げて責任を持って存続させていく必要があります。会員でなくても加入できる最も優れた年金制度ですので、引き続き、加入者募集をよろしくお願いします。


 6.おわりに
  厳しい時代ですが、大事なことは、昨年のコンベンションで望月広愛様が提言された「成果の出る組織」作りではないかと思います。「従業員重視」、「顧客本位」、「独自能力」、「社会との調和」、この4つの理念のバランスをとり、地道に経営の仕組みを作ってお客様から信頼される代理店、業界を創っていきましょう。私も全力で取り組みます。

  最後になりますが、各代協のますますのご発展と皆様方のご健勝を祈念しまして、臨時総会のご挨拶とさせていただきます。

  この後の付議事項のご審議等、よろしくお願い申し上げます。
  ありがとうございました。

以 上