平成25年度 日本代協通常総会 岡部会長 挨拶

2013.6.18

1.はじめに
  皆さま、おはようございます。
  本日は通常総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。日頃は全国各地で代協活動を展開していただき改めて御礼申し上げます。
  日本代協は4月1日をもって一般社団法人に移行しましたが、中身は今までと何ら変わりません。今後も「常に消費者の視点で考え行動する」理念に基づき全国の皆様と一緒になって取り組みをすすめてまいります。


 2.環境認識
  さて、日本経済はアベノミクスによるデフレ脱却、経済再生に期待感が高まっていますが、損保各社を巡る収益環境は依然として厳しい状況が続いています。保険会社の収益悪化は保険料値上がりとなってお客様の家計を苦しめる一因になりますので、他人事ではありません。

  保険募集の世界でもチャネル間・チャネル内の競争が激化しており、将来に漠然とした不安をいだいている代協会員も多いと思います。正解は一つではないと思いますが、東日本大震災において被災地代理店が示した代理店の原点を基盤とし、地域において困ったら何でも相談してもらえる存在になることが生き残りの一つのカギだと考えております。

  金融行政につきましては、昨年6月から金融審議会WGにおいて、保険募集・販売ルールのあり方などについて論議が行われ、意向把握義務、情報提供義務の創設、保険募集人に対する体制整備の義務化、比較販売を行う場合の追加的義務などが示されました。基本的には、しっかりと募集業務を行っている代理店には大きな負担にならない内容だとは思いますが、監督指針等の定め方によっては、実務が回らなくなる可能性もありますので、金融庁に対しては、現場の実態を踏まえて意見を伝えていきたいと考えております。

  一方、代理店手数料の開示は見送りとなりました。また、代理店の賠償責任につきましては、保険会社に対して求償権の適切な行使を求めており、代理店経営にとって代理店賠責がいよいよ必須の備えとなってきました。

  金融庁が方向性を示す中で私が印象的だったのは、「いい加減な募集人には保険募集を任せたくない」と明言したことであり、WGで示された方向性と重ね合わせますと、募集人の更なる資質の向上とともに、代理店の真の自立と内部態勢の確立が強く求められる時代になったと考えております。


 3.日本代協の3つの主要な取り組み
  こうした環境も踏まえ、日本代協としては3つの主要な取り組みを引き続き推進していきたいと考えております。

(1)損害保険大学課程
  ご存知の通り、損保協会との全面的連携のもとで昨年7月に専門コースからスタートした本制度は、お客様対応力の高い代理店・募集人の育成を目指す損保業界共通の資格認定制度であり、4月には、より実践的な業務スキル習得を目指すコンサルティングコースが開講しました。金融審WGの論議をみましても行き着くところは、募集人の資質向上であり、業界全体の信頼度を向上させるためにも、本課程の周知と受講を呼び掛けていきましょう。
  また、学んだことが日々の業務でどのように生かされることがポイントとなりますから、例えば、お客様から「代協会員のトータルプランナーは一味違うね!」と満足をいただくためにも、日本代協独自の教育研修事業のあり方を検討していきたいと考えています。

(2)社会貢献活動
  昨今は、異常気象等の影響により自然災害が多発しており、リスク喚起がますます重要になっています。また、高齢者を中心とした自動車事故は悪化の一途を辿っており、事故や災害の防止と被害軽減のための取り組みは、お客様にとっても損保業界にとっても重要な意義をもつものとなっています。
  全国各地でこうした役割を果たすのに一番適しているのは、言うまでもなく私たち代協会員です。地域におけるリスクの専門家として地域社会のお役に立てる代理店を目指し、損保協会とも全面的に連携しながら防災・減災、自動車事故防止などの活動を展開していきましょう。

(3)代理店賠責「日本代協新プラン」
  万一の場合に備える代理店経営の「プロテクター」です。保険を販売する人が自らの仕事に保険を備えていないのではお客様に説明がつきません。全会員加入は勿論のこと、広く非会員にも呼び掛けていきましょう。


 4.特に強化したい取組み
  <組織力の強化と活性化>
  さて、昨年度最重要課題として挙げました代協正会員の拡大につきましては、残念ながら目標は達成できませんでしたが、6年ぶりにプラスに転じ、21店増で終えることができました。この場をお借りして御礼申し上げます。
  事業運営の基盤は何と言っても盤石な組織力であり、会員拡大・組織率向上が重要であることは改めて申し上げることもないと思います。

  昨年度は、保険会社の紹介もかなり頂けるようになりました。その分、加入後には、「代協に入って良かった、業績がアップした」といっていただけるように、各種セミナーなどへの参加を通して、新入会員の皆さんに集い語らうことの重要性をご認識いただくとともに、組織の活性化を図っていただきたいと思います。日本代協としても好取組事例の発信等を行ってまいりますので、引き続き全国で力を合せて取り組んでいきましょう。


 5.おわりに
  難しい時代ですが、代理店の成長と組織の発展のためには、情報収集と自主性の発揮、そして具体的に先手を打つ、この3つが必要だと最近つくづく感じます。例えば、銀行窓販の弊害防止措置が撤廃された時を想定して、今から何をやっておくのか、特に銀行が強い影響力を持つ中小企業のお客様とどうすれば強固な関係がつくれるか、そうしたことを今から考え、実行していくことが重要だと思います。
  そのためにも、先ずは、皆さまの手元に届いた様々な情報を全会員にタイムリーにお伝えいただくとともに、皆さまが得た情報があれば、どんどん日本代協に伝えていただきたいと思います。双方向で情報をやりとりできるようになればなるほど、環境変化を察知し、先を見越した対応がとりやすくなると考えております。

  日本代協としてもより一層タイムリーな情報発信を心がけますので、皆さまにおかれましても、積極的な情宣を心がけていただきたいと思います。

  最後になりますが、各代協のますますのご発展と皆様方のご健勝を祈念しまして、通常総会のご挨拶とさせていただきます。

  付議事項のご審議等、よろしくお願い申し上げます。
  ありがとうございました。

以 上